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フルサイズセンサーは高いか? その5

同じだけウェハーを投入すると、APS-Cサイズのセンサーのほうが、35mmフルサイズセンサーより3倍近く多く取れそう、というのは前回のエントリの結論です。つまり、固定費や変動費がフルサイズセンサーではAPS-Cの3倍です。
これはどうしようもない事実で、フラッシュメモリやDRAMがどんどん大容量になって、ビット単価が10年間で何桁も下がったのを引き合いに出して、フルサイズセンサーもそのうち安くなってAPS-Cに取ってかわる、なんてことはまずありえないことがわかります。何年経っても、APS-Cセンサーのほうが面積は小さいですし、歩留まりも高いはずで、価格差はゼロにはなりません。価格は下がっていくでしょうが...

35mmフルサイズセンサーはAPS-Cの2.8倍のウェハー数を必要とします。つまり、100万個作ろうと思ったら、APS-Cセンサーは1万枚程度のウェハーを投入すればいいのに対して、フルサイズでは3万枚弱を投入しなければいけません(歩留まりなどの想定は以前のエントリの通り、僕の勝手な想像)。
工場の能力が十分なうちは問題ないでしょうが、みんながフルサイズを買い始めれば、工場の能力を増強しなければいけません。ま、デジタル一眼レフに使うような大きなセンサーは、それほど最先端のプロセスを使うわけではないでしょうから、何年かしたら今の先端のラインを使うことができるようになるのかもしれません。CMOSセンサーだとその辺の流用が比較的簡単に行けそうですね。

ここ3回くらいは同じようなことの繰り返しになってしまいましたが、センサーだけ見れば、35mmフルサイズセンサーは高いか? は、「高い」です。APS-Cのセンサーがいくらで買えるか知りませんが、3倍以上(出る数が少ないので、開発費の回収を考えたら5倍とか10倍とかでしょうね)高いです。
APS-Cセンサーが5000円なら、フルサイズは1万5千円以上。いつまでたっても差はゼロにはならず、APS-Cセンサーはずっと残るだろう(すべてがフルサイズに置き換わることはないだろう)と思います。

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