SRF-18 分解
昨夜活躍したポータブルラジオ、SonyのSRF-18というラジオです。
外部電源が使えて、FMがステレオで、そこそこ安価で、となると、これくらいしか見つけられませんでした。目的は、キッチンの天井スピーカでラジオを聴くこと。もともとミニコンポのFMチューナーを使っていましたが、壊れてしまったので置き換え品を探していました。デジタルアンプ(中国製でやっすい奴)があるので、イヤホン出力があれば何とかなるかと思って。
で、買ってみたものの、キッチンの電波状況は悪く、外部アンテナ必須でした。で、屋外のアンテナから線はキッチンまで来ているのですが、ロッドアンテナに巻き付けた位ではノイズだらけで役に立ちませんでした。
というわけで、SRF-18はほとんど使われることなくキッチンラジオから引退、僕の机の横に置かれることになりました。キッチンラジオは、iPod touch + Radiko → デジタルアンプ → 天井スピーカ となっています。素直にミニコンポ買ったほうが良いのかも...
で、外部アンテナでローノイズ、の夢を捨てきれず、SRF-18を分解してみました。
まずはケース分解。電池のフタをあけると3本のネジが見えるので、それを外します。
で、ゴソゴソやると、
とケースを分割することができます。上面の化粧板は、両面テープ+表側ケースにハメコミなので、割と無理矢理剥がします。
ちょっと脱線して、スピーカを観察。8Ωじゃなくて、7.2Ωなんですね。
FM/AMのバンド切り換えのスイッチは、つまみと実際のスイッチがずいぶん離れています。オモテから操作する分には全く気がつきません。メカ設計がうまいんでしょうね。
基板はサイズは大きいですが、片面基板です。ジャンパーがたくさん飛んでいますが、両面基板にするより安いんでしょうか。ジャンパーは自動機で実装できるのかな?できるのなら、安いもんでしょうね。
基板の裏側を見るために、目に付くネジは外してしまいます。電源スイッチのツマミのプラスチック部品も外す必要があります。ツメが付いていますが、押し下げながら、無理矢理ケースの外側に押し出します。
黒いカバーも外さないといけなさそうなので、同じく黒いプラスチックでできた割りピン(?)も外します。
で、ゴソゴソっとやるとこんな感じで部品実装面が現れます。
ICは目に付く限り、ふたつだけ。
細かくパターンを追っかけていませんが、左側が電源からチューナICまで。
オーディオ用のICは、A1522とあります。ソニーのCXA1522Mのようです。古いICみたいですね。
ついでに、フェライトアンテナ部。AMは最近は全く聴かなくなりました。フェライトアンテナの長さは6cmでした。
我が家ではAMはほとんど入りません。
肝心のアンテナのことを忘れていました。
ロッドアンテナに繋がっているのは、写真上部中央のRODと書かれた部分から、線が出ているだけでした。写真の右方向にパターンが延びていて、何やら調整回路みたいなものを経由して、チューナーICに繋がっているようです。
写真左方向にも、何か3端子の素子があって、電源のほうに繋がっています(フラックスか何かで汚くて良く見えず...)。
こりゃ、外部アンテナにするにしても、どうしたら良いのかな...できたら切り換え式にしたいし。
アンテナケーブルの芯線はRODと書かれた部分に繋ぐとして、GNDはどうしたら良いんだろう。
とまあ、この辺で今日はヤメにしておいて、組み立て直します。ネジを全部締めて、ケースをはめ込みます。上面の化粧板は、こんな感じでフロントパネル側はハメ込む必要があります。
ドキドキしながら電池を入れてみたところ、無事、元通り音が出てきました。良かった。
というわけで、当初の目的を半分忘れていろいろ観察してまた蓋を閉じてしまいました。古くさそうな回路で、電子回路はあまり強くないので良くわかりませんが、メカ的には面白い構造があちこちにあったりして、勉強になりました。(役立てる所がないが...)
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コメント
CXA1522Nですね。
投稿: | 2020.11.03 11:11